時々無性に見たくなる、『GO』
国籍なんか簡単に買えるぞ。
金さえありゃ、アメリカだって、ロシアだって。
広い世界を見ろ。
そして、自分で決めろ。
18歳の時、高校を卒業してなんとなく先生に推薦されて介護の仕事につきまして、
入社してまるっと1ヵ月間半、ヘルパーの資格を取るべく知らない土地で、知らない仲間と一緒に過ごすっていうのがあった。
実家に執着はあまり無かったけど、今まで友人のお家にお泊りとかする事も無く過ごしてきたからか、研修が辛すぎて失踪して脱落者が多い中、結構楽しくやってたんだよね。毎日合宿みたいで、県外の子が多くて違う方言も新鮮だったし。
覚えることが多すぎて毎日必死!
その時に、夜寝るまでの時間って意外に暇で暇で、
当時好きだった元バイト先の3つ上の人がいたんだけど、
その彼とどおにかお近づきになりたい一心で、今思えば本当にどうでもいいメールを送ってた。好きな食べ物はとか好みの芸能人とか。本当に恥ずかしすぎて片腹痛い。。
彼は読書と映画と井川遙が好きだった。
研修で暇だからと、おすすめの本を毎回いろいろ聞いたりして。
当時、漫画は大好きだけど、小説は最初の2ページで引き込まれなかったらもう読むのに興味が無くなるっていうくらい活字に興味が無かった感じで。
ただ彼と会話がしたいだけでおすすめを聞いてたんだけど。(今思えば失礼w
そこで教えてくれたのが、金城一紀の、『レヴォリューションNO.3』と、『GO』。
他にもいろいろ教えてくれたものも、とりあえず全部買って。
研修の合間にひたすら読みまくってました。(彼にメールの話題できるからw)
そんな不純な動機で読んでて、一番素直に引き込まれたのが金城一紀の本。
全部面白くて、スピードがあって、青春時に読んだからかすごく考えさせられるものもあって。研修が終わって自宅に帰ってから、DVDも借りて何回も観て。
(我ながら若さ故のひたむきさがあったな、、、と感心してる)
彼は映画も好きだったので、勇気を出してウザくない程度に感覚を空けて誘っては映画に誘ったり、ごはんへ誘ったり。
それでもただ映画を見て手も繋げずバイバイする。笑
そして、彼は大学生だったんだけど、さらに理学療法の専門へ県外に行くと聞いて、
最後になってしまう!と焦って、送別会しなきゃですね!とごはんに誘って、まだ時間が早いからと、半ば強引に映画に行こう!と車を走らせ、たまたまやっていたジブリの『ハウルの動く城』を見て。
やはりチキンな私は振られてしまうのが怖くて告白も出来ず、彼とは半泣きでバイバイ。
あの時振られてでも告白していたら、今よりもう少しだけ自分の気持ちを上手く好きな人に伝えられる性格になれてたかもしれない。
中・高と好きな人が居ても畏れ多すぎて接した事もなかった私にとっては、その彼が一番最初に頑張ったであろう人だ。
それからは自分に自信を少しでもつけようと、ダイエットを頑張り、美容もオシャレも頑張ったけど、肝心の中身は相変わらず(井川遙の壁は高くて高くて、、、)自信が持てなくて、今に至ってる。
人間はそう簡単に変われないなぁーと30歳になって痛感した。
そう言えば、井川遙が超タイプと言ってた時点で真逆だった。
当時の私はZIPPERとか青文字系の雑誌が好きで、裏原系のファッションで、ライブが好きで。憧れはシャカラビのUKIちゃんだった。。
井川遙みたいなナチュラル系とは程遠いじゃない、、、!バカ!
それから何かを踏み出したい時とかもやもやしてる時には、『GO』を借りて帰ります。
あんな青春みたいな、夜の学校の校庭とか、デートで動物園とか、学校の屋上でサボるとか、自転車の二人乗りとか。
全部全部全部憧れ。
今からでも、青春の取り返しができたらなぁー、とか思う。
もう10年以上も経つんだな。
久しぶりに「GO」借りて帰ろう。
- アーティスト: 175R SHAKALABBITS,SHAKALABBITS,175R,SHOGO,MAH,UKI
- 出版社/メーカー: XTRA LARGE RECORDS
- 発売日: 2002/07/24
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